そのためには携帯に便利なサイズと重さのものがいい。書きとめたことはすべて溜め込んでも仕方ないので、あとで見返して不要なものはどんどん捨ててしまえる方がいい。必要なものだけを保管する。そのためには高級すぎずチープすぎない紙を使っているものがいい。
さらに
そのロディアを使ってみて思ったのが、切り離す時に手に伝わる「ピッ」っていう感覚の効果。脳みそに「思考の切り替え信号」を伝えてくれる感じがして心地いいんですよね。「はい、次行ってみよう」って感じで、切り離す度に気持ちがリセットされるのもいい。
でも逆に、「ロディアを使ってみたいから、使い道を考える」 というのはあまり好きじゃないんですよね。
別に
今の道具で不自由していないところに、無理やり
他の道具を割り込ますのは、日々の生活をわざわざ複雑にするようで、できれば避けたいんですよ。
まあ、「ロディアをどう使おうか」って発想がそもそもアレなわけですけどね。
ロディアはメモなんだから
メモとして使うに決まってんだろってことだし。
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そんなことを考えている内に、今回のスマイソンに対する「わくわくしねー感」の正体が何となく見えてきた気がするんですよ。
そもそも僕はスマイソンの手帳に興味がありませんでした。
スマイソンの手帳が持つ特性が、僕が手帳に求める条件と一致してなかったから。
でもミケランジェロのスマイソンに触れる機会があり、フェザーウェイ
トペーパーは万年筆で筆記するには裏写りもしないし、この上なく快適な紙だと思いました。でも
そういや僕は
手帳に万年筆ほとんど使わねーし。表紙に使われている
ラムスキン。ほどよく固く、ほどよくしなやか。
耐久性は文句なしだと思いました。でも手帳の表紙っていうのは
別に本革じゃなくても
1年使うくらい充分平気じゃね?きっと、翌年以降も手帳を「資料」として参照する習慣のある人にとっては有効ですよね。
でも自分の過去を振り返ると、手帳は翌年以降も捨てはしないけど、ほとんど参照はしない。
それに紙や合皮の表紙が劣化したり、多少ひび割れした
りしたとしても、それはそれで自分が手帳を使った軌跡だから
むしろそんな劣化が好きだし。さらに、僕の今の仕事はデスクワークなので、持ち運びは基本的にカバンの中。
昼間は机の上に静かに置いてあるわけで、
そもそもたいして劣化しねーし。じゃあ紙に入ってる「すかし」はどうよ。たしかに高級感はあるよね。
光にかざすと「SMYTHSON」「FEATHERWEIGHT PAPER」なんて模様が見えてさ。でも「すかし」があったからといって
仕事の効率に関係ねーし。「すかし」の入った紙なんか使って、すかしてねーで仕事しろっつーの。
じゃあ「王室御用達」という背景はどうですか。
それこそ仕事の効率に
まったく関係ねーし。ほらね。
「わくわくしねー感」が伝わってくるでしょ。
気の毒なくらいに。----------
手帳の使い方というのは十人十色なので、既成の手帳というのは
何であれ一長一短なものだと思います。
スマイソンの手帳も「手帳」である以上やはり例外ではなく、使う人によって一長一短なものであって当然なわけですよ。
思うに、手帳に求めるものが
・ 万年筆で快適に筆記したい(インクのなじみがよく裏写りしない紙)
・ 複数の手帳
やノートを持ち歩くので、軽い手帳が欲しい
・ 仕事柄、手帳を酷使するので耐久性が欲しい
という人にとっては、まさに理想の手帳となると思います。
でも僕の場合
そのどれにも当てはまんねーし。そうなってくると僕の場合、スマイソンのせっかくの特性をまったく活かさずに使うことになるかもしれないわけです。
下手すりゃ、まるで最新の機能を搭載したパソコンを買って
ソリティアやってます。以上。みてーなことになり
かねないわけですよ。
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そんなことを冷静に考えた時に、僕がいま届くのを待っているものは
ただの手帳。それ以上でもそれ以下でもないわけです。
新しい年に新しい手帳を使い始める。
ごく普通のこと。これが「スマイソンを使いたい!」という発想から入っていれば、それを無駄にしないために使い方をあれこれ考えるのも「わくわく感」につながるんだと思うのですが、ロディアの時と同様で、
手帳なんだから手帳として使う。それがいちばん快適なんですよ。
僕にとっての手帳は、ただシンプルに、スケジュール管理する道具であり、備忘録として役立ってくれるのが理想なわけです。
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僕はどうしても
「理想の手帳に合う自分かどうか」 より、「自分の理想に合う手帳かどうか」 と
して考えちゃうんですよね。
だからなおさら、僕があらためてスマイソンの特徴や機能性をただ羅列しても仕方ないと思うんですよ。
それはもう
「All About」に書いてあるし。(ガイドがちょっぴりタケカワユキヒデ似)
「手帳」というものは使わなければただの紙の束。
様々な特性があっても、それらは自分にあった使い方をして、初めて価値ある特性になるものだと思います。
実際に使い始めた時に、新しい発見があるかもしれないし、ないかもしれない。
実際に使ってみて「スマイソン最高っすね」と思えたら嬉しいですよね。
その時は何がどう最高なのかを書いてみたいと思
う。
そんなことを考えながら、手帳の到着を待つミサイルじーさんでした。
窓辺の陽だまりで、膝の上には猫。
両手で湯飲みを持ちながら目を細める昼下がり。でも名前が「兵器」。(続く)
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