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2006年9月20日 (水)

粋な雪

よく自分のことを「雨女」だとか「晴れ男」だとか言ってる人居ますよね。その人が参加するイベントはいつも雨になるとか、晴れるとか。でもね、

君が参加する以前から、
天気はもう決まってるから。

(農家が全員晴れ男だったら毎年凶作かっつーの)


というわけで、ミサイル“僕は雨男でも晴れ男でもどっちでもないです”クーパーです。こんにちは。

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せっかく出かけようとしていたところに雨。嫌ですよね。
洗濯物は乾かないし、遊びに行けるところも限定される。

本当はね、雨音に耳を傾けたり、雨色の街を楽しんだり、レインコートを着て出かけてみたり、雨の楽しみ方は色々あると思う。

それに作物を育てたり、草木に潤いを与えたりしてくれるのも雨。なのに雨は基本的にはあまり好まれないんだよね。

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そんな雨も、冬になると雪に姿を変える。
時にハラハラと舞い、時に深々と降り積もる雪。

雨の姿の時とは一転して、その情景を人々は味わう。
子供もはしゃぎ、犬までが駆け回る。
人々はわざわざ外に出て、雪の冷たい肌触りを確かめる。

手のひらを濡らす雪。
溶けて消え行くその瞬間に、本当の姿である「雨」を垣間見せる。

道端で解ける雪。道路を濡らす雪。
溶けて空へと帰る前のひと時、雨の姿へと戻る。

誰も気づかないけれど。

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僕は、雨という本当の姿を隠したまま、気づかれないまま、冬の美しい情景を彩り、黙って解けてゆく雨に「粋」を感じるんですよ。

「ゆき」という音の中にひっそりと隠された「いき」という音を感じる。

人を差し置き、自分を語ろうとする人間。
人を差し置き、自分を語らなければいけない社会。

雪のように生きたいが、雪のようには生きられない。
だから人々は、雪を美しいと思うのかも知れない。

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物には言葉や感情が無い。
雨にも言葉や感情が無い。

それをこうして語ろうとすることは、単なる人間のエゴイズムなのかも知れないし、とても淋しいことなのかも知れない。

だから雪の降らない今、雪の話を書いてみた。
本当に雪が降る時には、純粋に雪を眺めるために。


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