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2006年11月29日 (水)

skullkingのライブを見て(後編)」

こんばんは。
ミサイル“人魚って綺麗かも知れねーけど、多分魚くさいよね”クーパーです。

さて、すっかり間があいてしまいましたが「skullkingのライブを見て(前編)」に引き続き、後編をお送りしたいと思います。

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はっきり言っちゃいましょうか。言っちゃいましょう。
僕ね、キングの歌を聴いて

泣いちゃったんですよ。

涙ぐんだんじゃなくて、ほんとに涙があふれて来やがんの。

「3年前、ほんの少しの約束を残して…」

と、ぽつりと言って歌い始めた曲「For Heaven」

遠く幼い日々
その背中広く大きく
時に笑い 時に叱り
そして何より愛してくれた

またおいでと
いつもの笑顔で…


3年前に亡くなったキングのお父さんのこと。

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僕も2年前に父を亡くしてる。
だからこんなフレーズも人一倍突き刺さっちゃうわけよ。 

そして何より愛してくれた

僕は若い頃、ロックスターを夢見て、就職なんてしないって言い張ってた時期があるんですよ。

親父はと言えば、本当に一生懸命働く人だったんですよ。熱があっても会社を休まないタイプ。

「そんな生き方いいと思わねーよ。」

なんて、今思えばほんとにクソ生意気なことを言ったりしたものです。

親父は冷静に「男というのはな」と僕を説得するのですが、僕には暖簾に腕押し。それは親父の生き方。俺には俺の生き方があるの一点張り。「わかんねーよ、そんなつまらない生き方」なんて言っちゃう始末。

そしたらね、親父が物凄く厳しい表情で、物凄く厳しい声で一言こう言ったんですよ。

解れ!

って。

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どんな理屈を並べられるより強烈な一言だったね。
俺、素直に思っちゃったんですよ。

解んなきゃいけないんだって。

でも、意地を張ってそんな素振りは見せずに我を張り通してたわけですよ。

そしたらね、親父はあきらめた表情になってね、

解った。おまえがそこまで思うなら自分を信じてやってみろ。多分ものすごく大変な世界だと思う。でもこれだけは忘れるなよ。上手くいかなくてどうにもならなくなったら、

帰って来い。

帰って来んな、じゃねーのかよ、親父。
俺、こんなにひでーこと言ってんのに。

と訳が解らなくなった俺に、更に一言。

ひとりで悩む必要は無いんだからな。
親子はそういうもんだから。


あーやべ、書きながら泣きそうだ。

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親父の言ってることはつまり、

すべて愛の塊なんですよ。

俺がどんなにクソ生意気なことを言っても、愛で返してくる親父を裏切れねーや。

その後も色々あったけど、結局は親父の喜ぶ息子になりたい気持ちが大きくなっちゃったわけ。めでたしめでたし。

でもさ、その時のひとことを口に出して「ありがとう」って言えないまま死んじゃった。俺、酒飲めないけど、できるだけ親父と酒飲もうかな、なんて思ったりもしてたんだ。

ありがとうって言える機会を作りたくて。

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二度と戻らぬ運命(さだめ)ならば
せめて言わせてさよならと


そうなんだよね。
ドラマみたいに最期の場面で「さよなら」なんて言わないもん。

もう涙がほほを伝っちゃってどうしようもなかったですよ。
鼻水も出るし。

もしそこがライブハウスじゃなくて、誰も居なかったら

声出して思いっきり泣きたかった。

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何だかキングの感想より自分の話をしちゃいましたね。

でもね、読んでおわかりの通り、キングの歌詞は、

すげー直球なんですよ。
(超直球)

ここまで胸のど真ん中に投げ込まれると、こっちまで素直になっちゃって、胸の奥にしまってた色んなことや色んなもの、つまり親父への想いや涙なんかが、さらさらと出て来ちゃうんですよ。

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そして、キングは愛の表現も

これまた直球。

お前が今日まで歩いてきた道
俺の知らない話聞かせてくれ
お前が夢見るその大事な未来を
俺にずっと守らせてくれ


お前に出会うために そばに居るために
俺の生きてく証に お前を選んだ


ぶっちゃけ、こうして歌詞だけ読むと恥ずかしくなっちゃうよね。

実は、僕もそうだった。
(ごめんね、キング)

でもね、ステージで堂々と歌うキングを見た途端、

超納得。

素直に心から「そうだよね」って思い始めてしまうのだ。
愛するならここまで言い切れる愛じゃないと、と。

キングの歌には、そう思わせてしまうパワーがあるんだよね。
それは「魂」とか「気」と言うにふさわしい力だと思う。

でもね、誰もがそんな愛し方をできるわけじゃない。
理想と現実のギャップに歯がゆさを… 

って言いたいけど、不思議と

歯がゆく思わないのだ。

これなんですよ、キングの魅力は。

目の前のキングが、あまりに堂々と、あまりに気持ちよさそうに歌う姿に、いつしか自分をすっぽりと投影してしまうのだ。そしてまるで、自分もこんな愛し方、生き方をしているような気持ちになってしまう。だから歯がゆくないんですよね。

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キングと酒を飲む機会があって色々話したんですよ。
そしてキングに聞いてみました。
キングが歌い続ける先にある夢は何かって。

そしたらこう言ってました。

ひとりでも多くの人に俺の想いを伝えたい。

って。

少なくとも、ミサイルさんには伝わるものがあったという事で、それだけでも意味のあるステージだったってことですよ。

僕は思いました、

何て無欲な歌うたいなんだ。 

でもね、キング。僕だけじゃないよ、きっと。

そこに居たすべての人の心に何かが残ってるはずだよ。

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コメント

面と向かってはとても云えなかったので、こちらで。
いや、キングの歌に心で泣いて。
んで、ミサイルの日記でフツーにPCの前で涙しました。

>その後も色々あったけど、結局は親父の喜ぶ息子になりた
>い気持ちが大きくなっちゃったわけ。めでたしめでたし。

これ、気持ちが「大きくなる」のがステキな親孝行だ。
褒められたいより喜んでもらいたいんだ。


投稿: mochin | 2006年12月 1日 (金) 01:20

始めまして。
文具関係の検索でたどり着いて、しばらく前から拝見してました。
軽妙な文、すごく楽しませていただいてます。
同郷なので、っていうか私はずっと地元ですけど
親しみも感じてます。

サファリスケルトンの記事にトラックバックさせていただきますね。
音楽にはうといですが、時々寄らせてもらいます。

投稿: はっかもす | 2006年12月 1日 (金) 08:45

■mochinさん

日々の喧騒に流されがちな想いにじっくりひたれたのも、キングの歌のおかげ&魅力ですよね。

■はっかもすさん

はじめまして!同郷なんですね。仙台は本当にいいところですよね。仙台が僕のふるさとでよかったと思います。
最近文具の話題も少ないですが、今後ともよろしくお願いします!

投稿: ミサイル | 2006年12月 3日 (日) 01:48

感謝します!
唄ってきて本当に良かった!
そう感じさせてもらえる日記でした。
また明日からの唄う理由になりました。

投稿: skullking | 2006年12月 4日 (月) 09:39

■skullkingさん

ちょっとほめすぎかも知れませんが(笑)
今のまま自分の世界を貫いて歌い続けてください。
応援してます!

投稿: ミサイル | 2006年12月 4日 (月) 20:06

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