スマイソン パナマ・ダイアリー その5
僕の勝手なペースで小分けにして書いている「スマイソン パナマ・ダイアリーレポート」ですが、いつも読んでいただいてありがとうございます。でもぶっちゃけ
そろそろ話長くね?
でも僕は今回、スマイソンがどーのこーのという話だけでなく、「文具に対する自分の価値観」というものについても深く考えさせられたので、それを如実に記しておきたいんです。(関係ねーけど「にょじつ」と「にょっき」ってちょっと似てるよね)
そんなわけで長文になりますけど
ミサイルじーさんの茶呑みばなし(M.J.C.N.B)っつー感じで読んでいただけたら嬉しいです。
----------
さて、「スマイソン パナマ・ダイアリー」を注文して、新しい文具が手元にやって来る「わくわく感」に包まれて眠ったわけですが、一晩寝て起きたら
もうわくわくしてませんでした。
いつもなら
『新しい文具が手元に届くまでのわくわくする時間も含めて、
それがすべて「文具の楽しみ」なのだよ』
なんてことを思うのですが、何故か今回はわくわくしなかったんだよね。
一体この「わくわくしねー感」は何なのか。スマイソンを待つ間に色々考えてみました。
----------
僕の文具選びのパターンは基本的に、「~したい」という気持ちがまず湧いてきて、それを満たしてくれる文具は何かって考える。
そしてその思いにぴったりの(または理想に近い)文具があれば買うことにしてます。
だから新しい文具が手に入るということは、「何かをかなえてくれる道具」が手に入るということなわけで、日々の楽しみがちょっと広がるということなんですよね。
例えば、「日常生活でふと思いついたことや気になったことを、気軽に書きとめておくためのメモがほしい」と思ったとします。
そのためには携帯に便利なサイズと重さのものがいい。書きとめたことはすべて溜め込んでも仕方ないので、あとで見返して不要なものはどんどん捨ててしまえる方がいい。必要なものだけを保管する。そのためには高級すぎずチープすぎない紙を使っているものがいい。
そんなことを考えながら吟味します。
それを満たすのに最適だと思えたのが
ロディアNo.11
そんなわけで長文になりますけど
まあ茶でも飲んで一服しながら。
ミサイルじーさんの茶呑みばなし(M.J.C.N.B)っつー感じで読んでいただけたら嬉しいです。
----------
さて、「スマイソン パナマ・ダイアリー」を注文して、新しい文具が手元にやって来る「わくわく感」に包まれて眠ったわけですが、一晩寝て起きたら
もうわくわくしてませんでした。
いつもなら
『新しい文具が手元に届くまでのわくわくする時間も含めて、
それがすべて「文具の楽しみ」なのだよ』
なんてことを思うのですが、何故か今回はわくわくしなかったんだよね。
一体この「わくわくしねー感」は何なのか。スマイソンを待つ間に色々考えてみました。
----------
僕の文具選びのパターンは基本的に、「~したい」という気持ちがまず湧いてきて、それを満たしてくれる文具は何かって考える。
そしてその思いにぴったりの(または理想に近い)文具があれば買うことにしてます。
だから新しい文具が手に入るということは、「何かをかなえてくれる道具」が手に入るということなわけで、日々の楽しみがちょっと広がるということなんですよね。
例えば、「日常生活でふと思いついたことや気になったことを、気軽に書きとめておくためのメモがほしい」と思ったとします。
そのためには携帯に便利なサイズと重さのものがいい。書きとめたことはすべて溜め込んでも仕方ないので、あとで見返して不要なものはどんどん捨ててしまえる方がいい。必要なものだけを保管する。そのためには高級すぎずチープすぎない紙を使っているものがいい。
そんなことを考えながら吟味します。
それを満たすのに最適だと思えたのが
ロディアNo.11
さらにそのロディアを使ってみて思ったのが、切り離す時に手に伝わる「ピッ」っていう感覚の効果。脳みそに「思考の切り替え信号」を伝えてくれる感じがして心地いいんですよね。「はい、次行ってみよう」って感じで、切り離す度に気持ちがリセットされるのもいい。
でも逆に、「ロディアを使ってみたいから、使い道を考える」 というのはあまり好きじゃないんですよね。
別に今の道具で不自由していないところに、無理やり他の道具を割り込ますのは、日々の生活をわざわざ複雑にするようで、できれば避けたいんですよ。
まあ、「ロディアをどう使おうか」って発想がそもそもアレなわけですけどね。
ロディアはメモなんだから
メモとして使うに決まってんだろ
ってことだし。
----------
そんなことを考えている内に、今回のスマイソンに対する「わくわくしねー感」の正体が何となく見えてきた気がするんですよ。
そもそも僕はスマイソンの手帳に興味がありませんでした。
スマイソンの手帳が持つ特性が、僕が手帳に求める条件と一致してなかったから。
でもミケランジェロのスマイソンに触れる機会があり、フェザーウェイトペーパーは万年筆で筆記するには裏写りもしないし、この上なく快適な紙だと思いました。でもそういや僕は
手帳に万年筆ほとんど使わねーし。
表紙に使われているラムスキン。ほどよく固く、ほどよくしなやか。
耐久性は文句なしだと思いました。でも手帳の表紙っていうのは
別に本革じゃなくても
1年使うくらい充分平気じゃね?
きっと、翌年以降も手帳を「資料」として参照する習慣のある人にとっては有効ですよね。
でも自分の過去を振り返ると、手帳は翌年以降も捨てはしないけど、ほとんど参照はしない。
それに紙や合皮の表紙が劣化したり、多少ひび割れしたりしたとしても、それはそれで自分が手帳を使った軌跡だから
むしろそんな劣化が好きだし。
さらに、僕の今の仕事はデスクワークなので、持ち運びは基本的にカバンの中。
昼間は机の上に静かに置いてあるわけで、
そもそもたいして劣化しねーし。
じゃあ紙に入ってる「すかし」はどうよ。たしかに高級感はあるよね。
光にかざすと「SMYTHSON」「FEATHERWEIGHT PAPER」なんて模様が見えてさ。
でも「すかし」があったからといって
仕事の効率に関係ねーし。
「すかし」の入った紙なんか使って、すかしてねーで仕事しろっつーの。
じゃあ「王室御用達」という背景はどうですか。
それこそ仕事の効率に
まったく関係ねーし。
ほらね。
「わくわくしねー感」が伝わってくるでしょ。
気の毒なくらいに。
----------
手帳の使い方というのは十人十色なので、既成の手帳というのは何であれ一長一短なものだと思います。
スマイソンの手帳も「手帳」である以上やはり例外ではなく、使う人によって一長一短なものであって当然なわけですよ。
思うに、手帳に求めるものが
・ 万年筆で快適に筆記したい(インクのなじみがよく裏写りしない紙)
・ 複数の手帳やノートを持ち歩くので、軽い手帳が欲しい
・ 仕事柄、手帳を酷使するので耐久性が欲しい
という人にとっては、まさに理想の手帳となると思います。
でも僕の場合
そのどれにも当てはまんねーし。
そうなってくると僕の場合、スマイソンのせっかくの特性をまったく活かさずに使うことになるかもしれないわけです。
下手すりゃ、まるで最新の機能を搭載したパソコンを買って
ソリティアやってます。以上。
みてーなことになりかねないわけですよ。
----------
そんなことを冷静に考えた時に、僕がいま届くのを待っているものは
ただの手帳。
それ以上でもそれ以下でもないわけです。
新しい年に新しい手帳を使い始める。
ごく普通のこと。
これが「スマイソンを使いたい!」という発想から入っていれば、それを無駄にしないために使い方をあれこれ考えるのも「わくわく感」につながるんだと思うのですが、ロディアの時と同様で、
手帳なんだから手帳として使う。
それがいちばん快適なんですよ。
僕にとっての手帳は、ただシンプルに、スケジュール管理する道具であり、備忘録として役立ってくれるのが理想なわけです。
----------
僕はどうしても 「理想の手帳に合う自分かどうか」 より、「自分の理想に合う手帳かどうか」 として考えちゃうんですよね。
だからなおさら、僕があらためてスマイソンの特徴や機能性をただ羅列しても仕方ないと思うんですよ。
それはもう
「All About」に書いてあるし。
(ガイドがちょっぴりタケカワユキヒデ似)
「手帳」というものは使わなければただの紙の束。
様々な特性があっても、それらは自分にあった使い方をして、初めて価値ある特性になるものだと思います。
実際に使い始めた時に、新しい発見があるかもしれないし、ないかもしれない。
実際に使ってみて「スマイソン最高っすね」と思えたら嬉しいですよね。
その時は何がどう最高なのかを書いてみたいと思う。
そんなことを考えながら、手帳の到着を待つミサイルじーさんでした。
窓辺の陽だまりで、膝の上には猫。
両手で湯飲みを持ちながら目を細める昼下がり。
でも名前が「兵器」。
(続く)
でも逆に、「ロディアを使ってみたいから、使い道を考える」 というのはあまり好きじゃないんですよね。
別に今の道具で不自由していないところに、無理やり他の道具を割り込ますのは、日々の生活をわざわざ複雑にするようで、できれば避けたいんですよ。
まあ、「ロディアをどう使おうか」って発想がそもそもアレなわけですけどね。
ロディアはメモなんだから
メモとして使うに決まってんだろ
ってことだし。
----------
そんなことを考えている内に、今回のスマイソンに対する「わくわくしねー感」の正体が何となく見えてきた気がするんですよ。
そもそも僕はスマイソンの手帳に興味がありませんでした。
スマイソンの手帳が持つ特性が、僕が手帳に求める条件と一致してなかったから。
でもミケランジェロのスマイソンに触れる機会があり、フェザーウェイトペーパーは万年筆で筆記するには裏写りもしないし、この上なく快適な紙だと思いました。でもそういや僕は
手帳に万年筆ほとんど使わねーし。
表紙に使われているラムスキン。ほどよく固く、ほどよくしなやか。
耐久性は文句なしだと思いました。でも手帳の表紙っていうのは
別に本革じゃなくても
1年使うくらい充分平気じゃね?
きっと、翌年以降も手帳を「資料」として参照する習慣のある人にとっては有効ですよね。
でも自分の過去を振り返ると、手帳は翌年以降も捨てはしないけど、ほとんど参照はしない。
それに紙や合皮の表紙が劣化したり、多少ひび割れしたりしたとしても、それはそれで自分が手帳を使った軌跡だから
むしろそんな劣化が好きだし。
さらに、僕の今の仕事はデスクワークなので、持ち運びは基本的にカバンの中。
昼間は机の上に静かに置いてあるわけで、
そもそもたいして劣化しねーし。
じゃあ紙に入ってる「すかし」はどうよ。たしかに高級感はあるよね。
光にかざすと「SMYTHSON」「FEATHERWEIGHT PAPER」なんて模様が見えてさ。
でも「すかし」があったからといって
仕事の効率に関係ねーし。
「すかし」の入った紙なんか使って、すかしてねーで仕事しろっつーの。
じゃあ「王室御用達」という背景はどうですか。
それこそ仕事の効率に
まったく関係ねーし。
ほらね。
「わくわくしねー感」が伝わってくるでしょ。
気の毒なくらいに。
----------
手帳の使い方というのは十人十色なので、既成の手帳というのは何であれ一長一短なものだと思います。
スマイソンの手帳も「手帳」である以上やはり例外ではなく、使う人によって一長一短なものであって当然なわけですよ。
思うに、手帳に求めるものが
・ 万年筆で快適に筆記したい(インクのなじみがよく裏写りしない紙)
・ 複数の手帳やノートを持ち歩くので、軽い手帳が欲しい
・ 仕事柄、手帳を酷使するので耐久性が欲しい
という人にとっては、まさに理想の手帳となると思います。
でも僕の場合
そのどれにも当てはまんねーし。
そうなってくると僕の場合、スマイソンのせっかくの特性をまったく活かさずに使うことになるかもしれないわけです。
下手すりゃ、まるで最新の機能を搭載したパソコンを買って
ソリティアやってます。以上。
みてーなことになりかねないわけですよ。
----------
そんなことを冷静に考えた時に、僕がいま届くのを待っているものは
ただの手帳。
それ以上でもそれ以下でもないわけです。
新しい年に新しい手帳を使い始める。
ごく普通のこと。
これが「スマイソンを使いたい!」という発想から入っていれば、それを無駄にしないために使い方をあれこれ考えるのも「わくわく感」につながるんだと思うのですが、ロディアの時と同様で、
手帳なんだから手帳として使う。
それがいちばん快適なんですよ。
僕にとっての手帳は、ただシンプルに、スケジュール管理する道具であり、備忘録として役立ってくれるのが理想なわけです。
----------
僕はどうしても 「理想の手帳に合う自分かどうか」 より、「自分の理想に合う手帳かどうか」 として考えちゃうんですよね。
だからなおさら、僕があらためてスマイソンの特徴や機能性をただ羅列しても仕方ないと思うんですよ。
それはもう
「All About」に書いてあるし。
(ガイドがちょっぴりタケカワユキヒデ似)
「手帳」というものは使わなければただの紙の束。
様々な特性があっても、それらは自分にあった使い方をして、初めて価値ある特性になるものだと思います。
実際に使い始めた時に、新しい発見があるかもしれないし、ないかもしれない。
実際に使ってみて「スマイソン最高っすね」と思えたら嬉しいですよね。
その時は何がどう最高なのかを書いてみたいと思う。
そんなことを考えながら、手帳の到着を待つミサイルじーさんでした。
窓辺の陽だまりで、膝の上には猫。
両手で湯飲みを持ちながら目を細める昼下がり。
でも名前が「兵器」。
(続く)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
長い文章、一気に拝読。お疲れ様でした(自分に)。
「M.J.C.N.B」深夜で、お茶がないため、「M.J.B」でしたけど。
何だか、読んでいて、今後ほんとうにスマイソンが使われるのかどうか心配になってしまいましたよ(笑)
続きにどう引っ張っていかれるのか、また楽しみですね。
あ。そして、「タケカワユキヒデ似」、私もずっと思っていましたよ~(笑)
投稿: 聖祥 | 2009年4月24日 (金) 01:03
待ってました!第5弾(笑)。
興味深いですよ、この考察は。
ばかうけ(煎餅ですよっ!)を茶うけにしながら、ふむふむと読んでおります(笑)。
私はどっちかっていうと文具屋に行ったら、何に使うかとか目的より先に、インスピレーションで買っちゃうので、
(あ、高額なものじゃありませんよ、高額なものは悩みます、一応。)
何に使うんじゃコレはぁ〜?!
みたいなものの在庫の山になってたりします(汗)。
いつか使うもん。
とか言いながら、たまにそれが雪崩になって落ちてきて顔面襲われたりして。
(って、どんだけストックあるんでしょね?)
さて私も今年からスマイソンに墜ちた変態として(!)、ミサイルさんがどのようにパナマダイアリーをお使いなのか興味があるところです。
続き楽しみに待ってます!
投稿: びぇんふう | 2009年4月24日 (金) 20:04
■聖祥さん
「ちょっと」と書きましたけど、まんまタケカワユキヒデですよね(笑)
All About等のサイトでスマイソンの特性は解るのですが、それが実際に使ってみたときにどういいのかが解らないんですよね…。ならば自分で使ってみようかと(笑)
実際使ってみて色んな発見がありました。
今回までは想像編。次回から実際の使用感について書きます!(長ぇーよ)
投稿: ミサイル | 2009年4月26日 (日) 13:15
■びぇんふうさん
いつも読んでいただきありがとうございます!
僕も理屈ぬきで買っちゃうものがあるんですよ。「消しゴム」「鉛筆」「鉛筆削り」なんかは、ついつい買っちゃいますね~。
文具は安価なものでも優れたデザインの物が多くて、気軽に楽しめる芸術品だなと思います。それがまた「使える」芸術品というところが素晴らしい!
びぇんふうさんも今年からスマイソンの手帳をお使いなんですよね!次回から使用レポート書きます!もう少し我慢して読んでください(笑)
投稿: ミサイル | 2009年4月26日 (日) 13:19
「ただの手帳」を用意するだけのはずなのに、その1冊と巡りあうまでの道のりが果てしなく長くなるのはなぜなのでしょうね。
=文房具好きだからだ、というだけじゃない何かがあるのかも。
それが何なのかを知るための糸口が今回の記事にあったように思い、それは「道具が自分の理想とぴったり合う時の爽快感を求めている」ということなのかなと感じました。
ミサイルじーさんにとことん付き合い最後まで読みますよ〜!
投稿: ミケランジェロ | 2009年4月28日 (火) 15:20
■ミケさん
文具っていうのはやっかいなことに「趣味」でもあり「道具」でもあるんですよね。
だから趣味としてコレクションを楽しみたい気持ちもわいてくるし、道具として慎重に悩みながら吟味するものでもあり…。まあどっちも楽しいんだけど(笑)
手帳は特に「仕事の効率」に影響のある「道具」なので、目的を見失わずに楽しく吟味したいものです。
投稿: ミサイル | 2009年4月30日 (木) 12:54